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≫ダイ@管理人の環境

自宅サーバを構築するためには一定の環境を揃えなければなりません。

ぶっちゃけ、初心者なら、長いものには巻かれろの精神で実績のあるハードやソフトやバージョンを選ぶのが賢明です。というわけで、以下参考に(ならないかも…)。

■接続環境
回線Yahoo!BB 8M
ADSLモデムYahoo!BBからレンタル
ルータI・O DATA NP-BBRsx
NICPC On Board
LANケーブル10/100BASE-T
   ■PCスペック
名称STORM Sky Walker Plus
(ショップブランド品)
M/BShuttle MV43N
CPUCeleron1.7GHz
メモリSDRAM256MB
HDD40GB 7200rpm
OSVine Linux
サーバApache, Postfix, qpopper, ProFTPd, sshd, Webmin
■サーバ構築費用(参考)
ネット接続環境は自宅サーバ構築前からあったので、毎月3,154円。
マシンは\49,800だったと思う(2003/02/22購入)。クライアントPCとサーバマシンでキーボード&ディスプレイを共有するためのケーブルと合わせて\55,000には収まったように記憶している。
サーバソフトは全てフリーウェア(無料)。

■回線接続図
インターネット(WAN)
   |
   |↑上り: 774.73kbps (96.84kB/sec) 転送データ容量: 800kB 転送時間: 8.261秒   
   |↓下り:4524.77kbps(4.524Mbps) 578.83kB/sec
   |
  スプリッタ ----- ダイヤルアップモデム ----- 電話機
   |
  ADSLモデム
   |
  ルータ(NP-BBRsx)
   | |
   | +----- クライアントPC(Windows98SE)
   |
   +----- サーバマシン(Vine Linux)


クライアントPC とサーバマシンはルータのDHCP(プライベートアドレスを自動的に割り振る機能)を「使用せず」にスタティック(静的)に常時同じIPを割り振っています(サーバにだけ同じIPを割り振って、クライアントにはDHCPで自動割り振りしたいのだけれど、なかなかうまくいかず、結局2台とも固定ということに。とりあえず、PCをこれ以上増やす予定は無いので良しとしておく)。

サーバマシンに直接触るのはインストールの時くらいで、クライアントPCから SSH や Webmin で操作します。

サーバマシンとクライアントPCはディスプレイとキーボードを共有しています。

■電源
 A系統
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  |
  |
  7足タップ(2穴空き)
  |||||
  ||||+---- クライアントPC本体
  |||+----- ディスプレイ
  ||+------ プリンタ
  |+------- MOドライブ
  +-------- スピーカ

 B系統
  |
  |
  |
  3足タップ
  |||
  ||+---- サーバマシン本体
  |+----- ADSLモデム
  +------ ルータ
全コンセントをひとつのタップに集めてタップ上で個別にオンオフできるようにする手もありますが、全電源ONとなった時に電源供給が安定するか不安なので、サーバ用とクライアント用で系統を分けてあります。

常時電源が入っているのは B系統のみです。

≫接続環境について

ダイヤルアップで一時的に公開するサーバというのもありだと思いますが、せっかくなので24時間常時接続環境でサーバを公開しましょう。そのためには ADSL や FTTH などの常時接続環境が必要です。回線は太いに越したことはないので、できれば FTTH がオススメですが、まだ月額1万円程度します。ADSL なら月額3000円〜であります。ただ、ADSL は転送速度がそれぞれ場所によって異なるので注意が必要です。さらに、最近では下り26Mという高速ADSLも登場しているようですが、大抵上りの転送速度は1Mです(サーバにアクセスされる時は上り速度が重要)。釣られないように注意しましょう。

また、プロバイダによってサーバ公開が禁止されていることが有ります。これは、規約に書いてあったり、規約には書いてないけれどポートが閉じていて実質サーバ公開ができなかったりといったことがあるので注意しましょう(意外に光回線はサーバ禁止のところが多い。たぶんエロ系サイトの巣窟になるからでしょう)。Yahoo!BBはかつてポート80が閉じられていたらしいですが、今は問題ないようです。

ルータは、実は、なくてもなんとかなります。というか、Linuxサーバにルータ役をさせることができるので、不必要と言えばそれまでなんですが、Linux にルータ役をさせるにはそれなりのネットワーク知識が必要だったりします。さらに、ルータの多くは簡易ファイアウォール機能を持っていたり、サーバとクライアントと2台のPCがある場合もDHCPを受け持ってくれたりして、とにかく楽チンです。素直に導入しましょう。

ルータは、様々なメーカから様々な価格帯の商品が発売されています。こだわりはじめるときりがありませんが最初に買うならあまり高いものはオススメしません。なぜなら、場合によっては買い替えということもありえるからです。そうなった時の精神的ショックを考慮するなら、最初は安いものにしときましょう。うちは9200円で買ったものです。当初はファームウェアの不具合でよく接続障害に見舞われましたが、バージョンアップしてからはつとに快調です。

NIC というのは、ネットワークインターフェースカードのことです。安いのだと1000円切るものから3000円程度まであると思います。最近だとPCを買うと最初から付いていることが多いかと。なので、それほど気にする必要はありません。

LANケーブルは、ネットワーク機器が対応しているならできるだけ数字の大きい、つまり太い(物理的にじゃなくて)ケーブルにしましょう。意外にLAN内の機器や接続ケーブルによって回線速度を低下させていることが多いようです。

≫PCスペックについて

PCスペックについては気をつけた方が良いかもしれません。のちのち詳しく語りますが、ハードの構成いかんによってインストールすらままならないことだってあります。そして、Linux で最も多いトラブルではないかと思うのが、X Window System が立ち上がらない。というものです。これもハードの相性とか関係してきますので気をつけましょう。ダイ@管理人もこの辺は相当苦労しました( ̄ω ̄;)
ちなみに、技林では、プリンタやスキャナやマルチメディア関連を Linux で扱う種の事柄には触れません。 技林のマシンは、上記表のようなスペックでディスプレイもOSも無しで4万5千円切った値段で買いました。自宅サーバマシンとしては、メモリにやや不満があるくらいで充分高スペックだと思います。

Linux 用マシンとしては、思うよりずっと低スペックのマシンでも充分なのですが、そのような低スペックマシンは現状商品として流通しておらず中古市場を漁ることになります。中古だと不良品の可能性もありますので、充分テストなどしている信頼できる中古メーカならいざ知らず個人的にはオススメしません。

それよりも、ショップブランドと呼ばれるインターネット通販の安いPCがオススメです。ハードの組み合わせも割と自由に設定できたりします。サーバ向けの組み合わせでコストパフォーマンスの高いものもあります。ただ、通販なのでそれなりの注意と、運搬中の故障には気をつけなければなりません。

≫サーバだからこそ

サーバを24時間公開するということは、PCの電源も24時間つけっぱなしということになります。そうなると、使う時だけ電源を入れるクライアントマシンとは違った点に気を使わなければならなかったりします。
  • つけっぱなしで電気代は?
    検索エンジンなどで探してみるとかなり細かく検証しているドキュメントが見つかります。CRTを除いて800円〜2000円くらいが相場のようです。この辺はPCのスペックや周辺機器の電力消費量やそれらの稼動状況によって上下します。どんなに多く見積もっても3000円は超えないのではないでしょうか(サーバ1台の場合)。
    それよりも、夏場は熱対策でエアコンをつけることがあったりするかもしれません。たぶんそっちのほうが高くつきます(´ν`)
     
  • 停電の時はどうする?
    無停電電源装置(UPS = Uninterruptible Power Supply)という停電時に安全にサーバをシャットダウンさせてくれたり電源を供給してくれる装置があります。少々値が張りますし、最初は全く必要無いでしょう。サーバの運用と懐に余裕が出たときに購入を検討しましょう。
     
  • カミナリとか大丈夫なんだろうか?
    落雷によって、サーバに異常な電圧がかかったり、ADSLの場合電話回線にノイズが入ったりすることがあります。ひどい時にはハードをぶっ壊してしまうこともあるようです。そのような事態に備えてサージというものがあります。サーバ用に電話回線と電源と両方に対応し、常にクリーンな電源を供給してくれるというものもありますが、高価ですし、自宅サーバレベルでそんなものは必要ありません(アクセス数も膨大にあって、そこまでのコストを掛ける必要のあるサイトを運営していたりすれば別ですが)。せいぜい街の電気屋で売っているコンセントにはめ込む程度のサージで充分かと思います(数百円で売ってます)。
     
  • 熱対策については?
    PCは稼動状況が上がるにつれて発生する熱も多くなります。CPUによっても熱の発生の仕方が変わります。おおまかに言えば、高速なCPUほど熱を発します。どうしても熱が気になるなら必要以上のCPUを最初から積まないというのも手です。サーバには低スペックパソコンで十分というのはこういう点からも納得がいきます。
    熱対策にはファンがあります。いわゆる空冷装置です。CPUは一定以上熱が上がりすぎると性能が発揮できなくなるばかりか、最悪ダウンします。これらはモデムやルータも同じです。機器が熱を持ちすぎる場合は、部屋のエアコンをつけるなどの対策を取る必要が出て来ます。
    地味な話ですが、PC内外にホコリがたまると空冷が効きにくくなります。また、最悪の最悪、火事の可能性もあります。電源と熱とホコリは要チェックです。
     
  • 音について
    空冷装置のファンですが、このファンが回る音は自宅サーバの意外な盲点です。特にサーバがある場所と寝室が同じ場合は要注意です。神経質な方だとファンがうるさくて不眠症になるかもしれません。静音設計のものも出ているのであらかじめ考慮しておいた方が良いでしょう(ダイ@管理人は図太いので全然平気(´ν`))。
    音については、HDDにアクセスする音もけっこう気になるかもしれません。自宅サーバ開設当初はWebへの訪問者をリアルに感じられ楽しいかもしれませんが、そのうち朝方のアクセスはカリカリ気になって来ます(笑)。特に cron という一定時刻に自動で起動されるプログラムはデフォルトで朝4:00に設定されているので、最初はびっくりするかもしれません(カナリ激しくHDDを鳴らします)。cronは時刻を変更すれば済みますが、アクセス時の音はどうにもならないので、サーバを置く場所については事前によく検討しておきましょう。
このサーバだからこそ、というようなことは、たぶん最初はあまり気にしなくても大丈夫です。開設当初からこれらを気にしなければいけないほどアクセスがあったりするなら別ですが。一応知っておいたほうがいいかもという程度です。
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